睡眠外来は、睡眠に関するトラブルを専門に診療する外来のことです。
このような睡眠外来は、小規模な個人病院はもちろん、大学病院などの大きな病院にも設けられていることがあります。
不眠や常に眠いという症状は背景に大きな病気が隠れていることも多く、原因がわからなければ生活の質に大きな影響を与えかねません。
睡眠外来では、こういった症状を抱える患者のサポートを行います。
睡眠外来で扱うのが、不眠症をはじめとする睡眠障害や、睡眠時無呼吸症候群などです。
不眠症には、寝つくまでに時間がかかる入眠困難や、就寝中にすぐに目が覚めてしまう中途覚醒などのいくつかのタイプがあります。
睡眠外来の専門医は、患者の症状や検査結果などから原因を突き止め、その人に合った治療を選びます。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が一時的に止まる病気です。
この病気を抱える人は昼間に強い眠気を感じることが多いため、仕事にも悪影響が及ぶことがあります。
睡眠外来では在宅でのスクリーニング検査や入院での精密検査などを行い、睡眠時無呼吸症候群の兆候があるかどうかをチェックします。
睡眠外来で働く看護師の仕事内容は、病院の診療体制や規模で少しずつ変わってくるのが常です。
外来診療のみの病院で働く看護師は、診療のサポートや患者の問診、検査などを担当するのが一般的です。
入院施設がある病院の場合は、病棟看護師の仕事も任される可能性があります。
いずれにしても睡眠外来における看護師の役割は多岐にわたっており、睡眠トラブルを抱える患者の心身にしっかりと寄り添う必要があります。